不機嫌な顔をした僕を見ても、遠野さんはどうして、僕と話してくれるんだろうか? そんなことを考えなしに、聞いてしまう僕。 だから、変わってると言われてしまう。 だけど、これが僕だから。 すると、遠野さんは、 「椎名くんって、優しいね」 遠野さんは、答えにもなっていない返答をしてきた。 「それより、ここがわかんないの。なんで、この数式は…」 教科書とにらめっこを続ける遠野さんに、フッと笑みが浮かんだ。