推理小説を何冊か借りて、図書室を出て、下駄箱へ向かった。 いつものように、シューズを脱いで自分の下駄箱を開ける。 その時、ドキッと胸がなった。 靴の上には、 お弁当包みと小さな紙が添えられていた。 そこには、彼の綺麗な文字。 その文字は、私の心を優しく包みこむ。