「俺…宇宙飛行士になりたい」



そう言って、椎名くんは少し恥ずかしそうな顔をした。



「すごい!すごい!すごい!」


「え?」



私の反応に椎名くんは、驚いているようだが、あたしの方が驚きだ。


宇宙飛行士かぁー!



すごいよ!



かっこいい!




「笑わないの?こんなバカ見た夢…」




「なんで?なんで笑うの?すごいじゃん!宇宙飛行士なんて素敵な夢じゃん!」



私のハイテンションぶりに、椎名くんとの温度差があったけど、私のテンションは下がらなかった。