「そうだね。あっという間」

椎名くんは、私の言葉に頷いた。


「あ、そういえば椎名くんの夢ってなんなの?」



自習の時、聞きそびれちゃったから…


聞きたいな。



椎名くんは、うーんとうなって少しだけ渋い顔をした。


「笑わない?」


「え?なんで?」


「友達に言ったら、大概バカにされる」


「え?なんでよー。夢なんでしょ?夢は、目標でしょ?目標をバカにするやつなんて最低じゃん」


椎名くんは、少し驚いた顔をした。


でも、あたしは間違ってない。