「なぁに?」 ちょっと眠そうな顔をして振り向いた椎名くん。 「あのさー椎名くんは、卒業したら、進学?それとも就職?夢とかあるの?」 きっと、まだ決めてないんだろうなぁと思ってたけど、 「あ…一応ある」 「え?本当?」 「うん…」 「就職するん?」 「まぁ…色々と考えてて。でも、急になんで?」 私は、渋々答えた。