ふたたび君に恋をする


「椎名くんとえらく親しくなったのね。結花」

「え?」


美保がニヤニヤし始めた。


「もしかして結花…始まっちゃった?」

「え?なにが?」


美保がフッと笑った。



「自分で気づくまで教えなーい」

「は?もう意味わかんない」



美保はいじわるだ。


結局何も教えてくれなかった。



屋上にひとり残って、空を見上げた。





椎名くんが好きな空を…。