「ダメかな?」 「そんなんで良いの?お礼…」 「お礼なんて別にいいよ。クラスメイトが困ってたら、助けるのは普通でしょ?遠野さんも前、助けてくれたじゃん。34ページの三問目」 椎名くんはニッコリ笑った。 だけど、私の気持ちは晴れなかった。 お弁当を断れたことが少しだけショックだった。