突然の言葉に目が点になった。
「英語?」
「うん。英語」
椎名くんがニッコリ笑って頷いた。
「でも、椎名くん…英語の成績悪くないでしょ?むしろ、あたしより良いイメージ…」
「成績のことは、よく分からないけど…遠野さん、英語の発音上手だよね」
「え?発音?」
「うん。前から思ってたんだ。授業の時に遠野さんの発音聞いてて、気持ち良い」
は、恥ずかしい…
椎名くん、いつも授業中ぼーっとしてるのに聞いててそんなこと思ってたなんて…。
顔が少し火照った。
だけど、私とは対照的で、椎名くんはけろっとした顔をしている。

