「いや、そこ笑うとこじゃないし」 「なんか、椎名くんって面白いね」 「そう?」 「うん。でも、いくら好きでも授業中、空ばかり見てちゃダメだよ。先生怖かったんだから」 「あーさっきは、ごめん。それにありがとう」 「いいよ。気にしてない」 時間を忘れるくらい、椎名くんと話した。 気付けば、二限目を知らせるチャイムがなっていた。