「ねぇ、美保。千秋くんいないけど、どういうこと?」
ホームルームが終わって、美保に聞いてみた。
「千秋くん、2学期から特進クラスに移動したの」
「え?」
確かに千秋くんは、クラスで1番頭が良かった。
でも、移動したことにびっくりだった。
特進クラスに普通クラスから行く人はめったにいない。
特進から普通に行く人はいるけど…。
「そうなんだ…特進に行っちゃったんだ…」
「もしかして、寂しい?」
美保の言葉に思わず慌てた。
「ち、違うよ。びっくりしただけ」
美保は私の慌てぶりに、フッと笑った。
私は、話をそらすように質問を変えた。
「あ、それより美保。あのさー椎名くんって」
そう言った瞬間、美保の目が見開いた。
「結花、何か思い出したの?」
「え?」
私の目が点になる。
どうして、美保がそんなことを聞いてくるのかが不思議でたまらない。

