「うん…」


僕は恥ずかしくなって、顔を逸らした。



今更ながら、とっさに手を繋いだことを思い出してしまった。




「地球が生まれて、何万年…その中でこうして同じ時を過ごせる私たちって、本当奇跡のようなものだよね。」


遠野さんが写真を見ながら、呟いた。




そんな彼女の言葉に心がグッと来て、僕は泣きそうになる。


そして…

「遠野さん、俺ー」


「椎名くん!色々教えて!宇宙のこと!地球のこと!」



突然の彼女の言葉に僕は大きく頷いた。





後できちんと気持ちを伝えよう…




心の中で強く芽生えた。