「椎名くんは何座?」
「え?」
「誕生日いつ?」
「2月」
「何日?」
「バレンタインデー」
「14日!?」
僕が頷くと、彼女は再び目を見開いた。
「水瓶座だね。あたしと同じ」
遠野さんも立ち上がった。
「遠野さんも2月生まれ?」
「うん。あたしも2月14日!」
「えっ!!」
僕がびっくりしていると、
「365の1の確率で同じってすごいね!なんか運命的!」
彼女はそう言って僕に満面の笑みをくれた。
"運命的"
その言葉の意味に何かあるのかは分からない。
僕は、そんな彼女の笑顔を見ていると自然と言葉が出て来た。
「星見に行かない?」

