俺とリョウは自転車を飛ばし、
学校から一番近いコンビニへ向かった。


店に入り、花火コーナーを探す。


「そういえばまだ花火って季節にはちょっと早いけど‥‥
もう売ってんのかな?」


「そろそろあると思うんだけどなぁ。

‥‥あ、あったあった!」


棚の端の所に特設コーナーができていて、
そこに色とりどりの花火が並べられている。

俺とリョウは顔を見合わせて笑い、気になった花火をいくつか手に取った。


「打ち上げのでっかいの、やっぱ高いなぁ」


「え、どれどれ。
‥‥あー、これはちょっと高すぎるな。

いいじゃん、手持ちで十分だろ!」


「あ、じゃあこっちも買おうぜ!
絶対面白いって、これ」


しゃがみこんで花火コーナーで盛り上がる俺達の横に、
二人の人影が立ち止まった。

「‥‥何やってるの?」