写真で見た、くせっ毛のようなゆるいパーマのかかった黒髪。

笑った顔は、はしゃいだ子供のようだ。
まだ話してもいないのに、何だかすごくなつっこい空気を感じる。



智也が『お調子者でめちゃめちゃ喋るからすぐ分かる』って言ってたな。
この見るからに『お調子者』なオーラ。

イメージどおりすぎて、笑えるくらいだ!



こいつも、俺が智也じゃないなんて気づいてない様子。
よし、いいぞいいぞ。



「何だよぉ智也!
俺のこと見つめすぎじゃねぇ!?
恥ずかしいじゃん!」


そう言ってマサルは恥ずかしい、というような仕草をしておどけた。
そのマサルの様子に俺は思わず少し笑いながら言った。