『本当に正志は心配してばっかりだな!
大丈夫だよ!

俺の先輩がやってるバイト、紹介してもらおう。
それならバレる心配はほとんどないと思う。



先輩には俺から話しとくから、

日曜の出発のために
今週の土曜日、バイトしよう!』



「‥‥え、

バイトしよう、って‥‥」




『当たり前だろ、
俺も一緒に働いてやるよ!


二人でやった方が金貯まるからな。



それから、俺の小遣いもちょっと貸してやるから。
今回だけ特別だぞ!
ゲームソフト買いたいから金貸してって言われたって俺、貸さねぇんだからな』



そう言って智也は、電話の向こうで照れくさそうに笑った。