ノートの真っ白なページを開いてシャーペンを握る。


黒板を見ると、前に習っていた所より少し内容が進んでいて
何だか見慣れない数式が並んでいた。



‥‥退屈だなぁ。
何だか、やる気が出ない。

智也の生活の時、毎時間居眠りしてたせいもあって、
授業を聞いているのが億劫で仕方ない。



「‥‥ふぁぁ、」

俺は大きくあくびをした。




と、その瞬間。


「‥‥ん?」

ポケットの中で、携帯が鳴った。
マナーモードになっているから音は鳴らないけど、
バイブの振動が伝わってくる。


俺は、周りにばれないように、
ポケットの中の携帯をのぞいた。