俺たちは、神社の隅の石段に二人並んで腰かけ、 二人でたこ焼きを分けながら、花火が上がるのを待った。 美保は、助けてくれたお礼ね、と言って笑い、 俺にたこ焼きをひとつ多くくれた。 ‥‥なぁ、美保。 ナオトに告白されたんだろう? 二人は、付き合っているんだよな‥‥? なのにどうして、俺と一緒に祭をまわってくれるんだ? どうして、そんな笑顔で、俺を見るんだ‥‥?