「‥‥‥え!?」


一緒に祭をまわろう、って!?




「お願い、花火だけでも見たいんだ!

でも一人でまわるのも嫌だし。

わがまま言ってごめん。
花火まであとちょっとだから‥‥
少しだけ、一緒に居て!」




「え、それはいいけど。
でも‥‥」



美保は俺の言葉を最後まで聞かず、
俺の服をつかんで引っ張って歩き出した。



「良かったぁ、ありがとう!

じゃあ花火まであんまり時間ないから、何か食べ物買おうよ!」



‥‥いやいやいや、
もちろん一緒に祭なんて、嬉しいけど!


いいのか!?
美保、ナオトと付き合ってんじゃねぇの!?