「了解。そっちもそんな感じで頼むよ」


そう言って、俺と智也は目を合わせて頷いた。

映画とかの『ミッション』みたいで楽しくなってきた。
まだ作戦はスタートしてもいないのに、何だかワクワクしてたまらないんだ。




「あ、そうだ智也」


「それから、
授業のことなんだけど‥‥」


俺がそう言った途端、智也はめんどくさそうに手をぶんぶん振って言った。

「あー、んなもん大丈夫だよ!
席に居れば大丈夫だろ?」


俺だって勉強だの授業だの宿題だの試験だの、そういうのは面倒で嫌いだが
智也は俺以上にそういう類が大ッ嫌いなんだ。


その割に、能力が一緒だからか成績は俺とほぼ同じだったんだけど。
まぁ俺も特に勉強に関しては努力してこなかったし。