「あ、うん」 俺と美保は、リョウ達の所へ戻った。 「ありがとな、わざわざ気利かせてもらっちゃって」 そう言ったリョウの手を見ると、しっかりと奈々子の手を握っている。 奈々子の右薬指には、リョウからのシルバーリング。 すっかり仲直りしたみたいだな! 良かった良かった。 「ごめんな、俺達のゴタゴタのせいで花火やる時間なくなっちまったよな。 花火、明日改めてやらねぇ?」