「うわぁ‥‥! 可愛い!」 箱を開けた奈々子は声を上げた。 中には、シルバーリングが綺麗に包まれている。 「でも‥‥何で突然プレゼントなんて」 奈々子はリョウを見上げて言った。 「本当は明日渡すはずだったんだ。 奈々子、明日は何の日?」 「‥‥あ」 奈々子は、分かった、という顔をした。 そして嬉しそうに笑って言ったんだ。 「‥‥半年の、記念日!」