奈々子は、驚いた顔をしてリョウの顔を見上げた。 そしてリョウは照れくさそうに笑って、言った。 「さっき智也も言ってたけど、一緒に居たのは妹だよ。 これを選ぶために、頼みこんで一緒に来てもらってたんだ。 それからこれは‥‥奈々子にプレゼント」 「私に‥‥?」 「そうだよ、開けてみて」 リョウが言うと奈々子はこくんとうなづいて、 リボンをほどき、包みを開けた。