「何だよっ」

俺が小声でそう言うと、
リョウは、奈々子たちから少し離れた所へ俺を引っ張って行った。



「サプライズにしたいから言わないでくれって言ったじゃんか!」

リョウは小声で言った。


「それはそうだけどさ!
アホかお前は!このままじゃリョウ、浮気者にされて破局じゃねぇか!」


「それもそう‥‥だけど」


「この状態はやばいって!
記念日明日だろ?もう今渡せよ!

あ、でも今渡すもの持ってないか」


「いや、カバンに入ってる」



「持ってんのか!
じゃあもう今から渡せよ、
じゃなきゃマジでやべぇ事になるぞ!?」