「ねぇ、リョウどういうことなの?
何で私には『用事がある』なんて言って、
知らない女の子と買い物してたの‥‥?」
俺がみんなの所に行くと、
奈々子がちょうどそう言った所だった。
声が震えていて、涙をこらえている様子が伝わってくる。
俺はリョウを見た。
リョウは下を向いて黙っている。
リョウ、何で言わねぇんだよ!?
あれは妹で、奈々子のプレゼント買いに行ってたんだって言えばいいじゃんか!
俺は見ていられなくなって、奈々子にリョウの妹の写真を見せて言った。
「なぁ、奈々子が見た一緒に居た女って、この子だろ?」

