何度かコールする音が続き、
諦めかけたその時、電話がつながった。


『もしもしー!』


「‥‥智也かっ!?
あのさ、聞きたいことがあるんだよ!

今ちょっと、いやだいぶかもだけど‥‥
とにかくやばい感じになってんだよ!」



『えっ!?バレたか!?』



「いや、そっちじゃねぇんだけど。

なぁ、リョウって誰かと浮気してるらしいんだけど‥‥
オマエ何か知ってる!?
俺どうしたらいいんだ!?」



俺はあせって早口でそう言ったのを聞くと、
智也はケラケラと笑った。


『浮気!?リョウが!?

いやいや、正志。それはねぇだろー!』