‥‥そんなこと言われたって！
どうしたらいいんだよ！？
俺、今までの事情とか何も知らねぇし‥‥
ていうか、そもそもリョウは本当に浮気したのか！？
あーもう！！
「‥‥えっと、
‥‥あ、ごめん！電話だ！ちょっとごめんな！」
電話がかかってきたなんて、嘘だ。
俺はポケットから携帯を出してそう言い、
走ってその場から離れた。
声が聞こえなくなるあたりまで離れてから、
俺は電話に出るふりをして、智也に電話をかけた。
しょうがねぇ、
こうなったら智也に聞いてみるしかねぇよな！
あいつ、何か知ってるかもしれないし！
プルルル、プルルル、プルルル‥‥
‥‥何度コールしても智也は出てくれない。
あの阿呆！
何やってんだ、早く出てくれよ！
