女性恐怖症彼氏

扉から離れて、ちょっとした隙間に身を隠した。



–バンッ‼︎




扉からは、うちの学年で一、ニ番を争う可愛いと評判な谷口さんが出てきた。





谷口さんが告白してたんだ。





谷口さんが屋上から去ると、まだ残っている清川君がため息をついているのが聞こえた。




まぁ、そんなにどんどん攻められたら疲れるよね。




そんな後で悪いけどこっちも待ってる身だし、言おう。



あたしは隙間から抜けて屋上へ出た。




「清川君?」



声をかけると驚いた顔したと同時に少し青ざめた顔をした。



「……見てた、よね……?」