クリスマスの朝は、素晴らしくいい天気だった。

『ホワイトクリスマスになるかもしれません』

テレビの中では、お天気のお姉さんがにこやかにそう言っている。

腫れぼったい目で、空を睨む。

いっそのこと、大雨でも降ればいい。
暴風警報でもでればいうことはないのに。


冬休みに入ってはいても、私はいつも通り仕事があるので、学校に向かった。

今日が祝日じゃなくてよかった、と心から思う。
こんな日に一人で部屋にいたら、気が狂いそうだから。