ドアが閉まろうとした瞬間、 「あっぶねーー…。間に合ったー。」 同じ制服を着た男が駆け込み乗車してきた。 「よっ!皇哉(コウヤ)おはよっ♪」 自慢の金髪を横でピンで留め 電車の中だと言うのに大声で話しかけてくる。 「いやー、今日さみぃわ。俺顔まっかっか。」 「夏目(ナツメ)…うっせぇ。」 俺は聞いていた音楽の音量を上げる。