高嶺の花



「この曲ね、ボーカルの子が作詞してるんだよ!!!
もうさ、この切ない歌詞といい切ない歌声といい…最高すぎるよね」



「なに、やっぱコウヤもハマったか?笑」



ナツメがにやにやして俺を見る。



「まぁ、セラちゃんにハマるのは自由だけどみんなのセラちゃんだからな!!!」



ナツメがよくわかないことを言っている。



「違うよ!!セラはカイのものだよ〜。
絶対あの二人はできてる!!」




「はぁ!?カイなんかにわたしてたまるかっっ!!」



「カイなんか…って!!ナツメがカイ様に勝てるわけないでしょあほ!!」




あー、はいはい。また始まったよ。




俺は持っていたCDを片付け二人よりも一足早く店を出た。