「皇哉こんなところにいたのか。 …あれ?お前それ買うの?」 夏目が俺が持ったままのCDを見ながら言う。 「…いや、買わない。」 CDを買おうか迷っていたことすら忘れていた程頭の中はあの女の人の声でいっぱいだった。 「なぁ…今の曲って…」 「あー!今のがフォビックの新曲だよ! いいでしょ??」 高梨がきっと買っただろうCDが入った袋を振って見せてくる。