高嶺の花




「この辺に住んでるの?」



「いや、電車で3駅言ったところです」



「よくこんな場所見つけられたね!」



「前にふら〜って歩いてた時に通りかかって。それからたまにきてます。」



「そうなんだ。私もたまに来るからまた会えるかもね」




少し、また会えるかなという希望を込めて言ってみる。




でも彼は「そ…そーっすね。」


と言って黙ってしまった。