「先生来てください!!」




慌てて廊下に顔を出して先生を呼ぶと先生は険しい顔で近付いてきた




「先生、俺、もうだめですよね」




先生とおばさんが病室に入ると達也がささやくように言った




「そんなこと言っちゃダメ!!」



「ああ…母さん、今まで育ててくれてありがとう」



「達也…っ」



「友梨」




ささやいた達也に急いで枕元に行く




「俺は…離れても友梨のこと愛し続ける


今まで特別な時間を…ありがとう」




その言葉を最後にあたしたちがいくら声をかけても達也が目を覚ますことはなかった