「そのキャラメル、前のキャラメルと違うの?」 「ううん、前と同じだし、私がとっさに名前つけただけ。」 帰り道、私はイケメンくん、もとい橋本くん、もとい…今は私の、か…彼氏と下校中である。 …笑うなよコノヤロウ。 『彼氏』なんてワード、初めて口にするんだから。 「俺にも、『勇気が出る魔法のお菓子』くれる?」 「?…いいけど、はい。」