ある日、俺は絵里の家に行った。

昨日、暇してるって言ってたからサプライズで。



だけどーー



『絵里ですか?絵里なら彼氏さんと出かけていったけど……どちら様?』



絵里のお母さんにそう言われた。



ちょっと待てよ、彼氏は俺じゃん。何言ってんの?この人。



「いえ、なんでもないです。」



とりあえず俺はそう言ってその場から離れた。



フラフラと絵里の自宅周辺を歩いていると、



「ーーが、ーーーー、ーー!」



公園から聞き覚えのある声が。



その声の方に歩いてみると、そこには絵里と知らない男がいた。