家に着き、ジュースを持って部屋に行ったら緊張のかけらもない矢野がいた。 なんかムカついて、ただそれだけの気持ちで押し倒した。 その先なんてするつもりなかったし、冗談のつもり、なんて言ったら最低か。 するとこいつ、震えだした。 しかもこいつの目は俺を見てるんじゃなくてどこか遠くを見てるようだった。 この瞬間、俺はわかった。 こいつは過去になにかあったんだと、男関係で。