ーードクンッ


胸が強く鳴る。



「ごめっ……」



「だから謝るなっ。無理すんな。我慢するな。泣けよ、バカ。」




そう言って木村くんに抱きしめられる。



「ふぇ……えっ、く……」



「ほら、落ち着けよ。」



ポンポンと優しく背中をさすってくれる木村くん。



木村くん、ごめんね。重ね合わせてしまって。


もう重ね合わせないから。木村くんは木村くんだよね。



木村くんとあの人は全然違ったよ。



本当ごめんなさい、木村くん。


そしてありがとうーー