「矢野、もし次言ったら……わかるよな?」 そう言って木村くんは手をぼきぼき鳴らす。 「ひぇっ……ごめんなさいっ、気をつけますっ!」 すると木村くんは目を細めた。 「おまえ……俺が怖い?」 「へ、なんで……?」 「だって…震えてるじゃん。」 そう言って木村くんは私の頬を触る。 「やっ……」 思わず振り払ってしまう。 すると木村くんは切なそうに笑った。