「え、なに?違うの?」 「違うよっ!」 なにこいつ。マジありえないんですけど。 「それは初耳だな。」 しかもなんでそんな楽しそうに喋ってるの? 「ね、ねぇ、あの……話って?」 本来の目的を思い出す。 そう、私は話があるからここに来たのだ。 「あぁ、それね。」 やっと思い出したような木村くん。 「俺の素顔について秘密にしとけってこと。」 「え、やだ。」 さっきの仕返しにと反抗してみれば木村くんはニッコリと満面の笑みを浮かべた。