「おまえみたいな色気が皆無の女にキスなんてしねーよ。バカ。」
そんなことを言っている木村くんだけど瞳は少し心配してるような、戸惑ってるような感じだ。
もしかしてーー私が怖がってるのをわかってやめてくれた?
思わずキュンとしてしまいそうになるけど、
いやいや、木村くんが怖がらせてきたんじゃん。
騙されちゃダメ!木村くんはキスしようとしてきたのよ?
「木村くん、そこどいて。」
まだ震えは収まらず、少し震える声で言えば木村くんはハッとしたように、
「悪りぃ。」
そう一言言って私の上から退いた。
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