「ふぅ……怖かった……。ありがとうございます。」 「ううん、全然いいのよ。」 お姉さんは私に笑いかけてから木村くんの頭を叩いた。 「あんた、真央ちゃんが迫られてたんだから助けなさいよっ! 何のんきに椅子に座ってんのよ!」 「……悪いけど、助けたくもねぇし、面倒なことに関わりたくもねぇ。 俺は好きな奴しか助けねぇから。」 地味系男子のくせに、なんか言ってることは地味じゃない。 好きな奴しか助けねぇから。って好きな人いるのかな?