「2人にしてやるから話せ。このままじゃスッキリしねーだろ。 あとは……あれだ。本当はおまえと矢野が過ごす予定だったのに俺が割り込んだから……その…」 木村くんは素直じゃない。 これは木村くんの優しさなんだ。 チラリと千智を見ると、理解してるようでクスリと笑っている。 「あーっ、もうとにかく話せ。 手出すなよ?出した瞬間おまえを窓から突き落としてやる。 で、矢野は襲われそうになったら叫べ。」 そう言って木村は部屋を出て行った。