「俺もういいや。」



矢野の元カレが口を開く。



「俺、日曜、大丈夫。
真央は彼氏と過ごしなよ。」



「わっ、千智ありがとう!」



矢野は嬉しそうに元カレに抱きつこうとする。



ちょっと待て。何抱きつこうとしてんだよ。



「バカ。なにしようとしてんの?」



俺がそう聞くと矢野はハッとしたように笑った。



「俺は別にいいよ?真央に抱きつかれても嬉しいし。」



平然とした顔でそういう元カレ。


なんなんだよおまえは。
少しは遠慮しろよな。