「ひっ、だっ……ダメッ!」



「ダメなの?でも声出ちゃってるよ?
気持ちいいんでしょ?」




「やっ、ちがっ……ひゃぁっ……!
よ、呼ぶから!呼ぶから離して!」




必死にそう言うと木村くんは私の耳を解放する。




「じゃあ言って?」



「っ……か、かいとくんっ……!」



なにこれ、恥ずい。



カァァと顔に熱が帯びるのを感じる。



「……やっぱ妙字でいい。」



え?

不思議に思い、木村くんを見ると少し顔を赤らめていた。



あれ、まさか木村くん……照れてる?



「海斗くん?」



ためしに名前で呼んでみるとますます顔を赤らめる。



なにこれ、楽しい。