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結局、なんであんなことをしたのかは教えてくれなかった。




帰り道、木村くんの家による。



すると、部屋に連れてかれる。



その間、無言で無表情の木村くん。




部屋に着くとギュッと潰されそうなくらい抱きしめられる。



「きっ、むらくん?痛い……」



「……悪りぃ。」



謝っていながらも力を緩めない木村くん。



「……アイツの匂いがする。」



アイツって、千智のことだろう。



「ムカつく。」



すごく力を入れて抱きしめる木村くん。