「……なぁ、」



「へ、な、なに?」



私の方をちらりとも見ずに口を開いた木村くん。



「親公認なの?」



不安なんだろうか。私の手をギュッと握りしめながら聞く木村くん。



なーんだ、気にしてたんだ。千智の言ってたこと。



クスリと笑うと睨まれる。



木村くん、意外とかわいいとこあるなぁ。