「……おまえ、寝てただろ。」 帰り道、木村くんの指摘。 「ねっ、寝てないもんっ!」 バレてる、寝ていたこと。 「へぇ?ならいいけど。」 木村くんは意地悪にそう言った。 「そうよ、寝るわけないじゃん。」 プイと顔を反らすと木村くんは苦笑いした。 「まぁ、いいけど。 それよりさぁ、昼どーする?」 今日は始業式だからお昼前に帰る。 だからお昼ごはんは各自で、なのだ。 で、私は木村くんと行こう、という話になった。