「……おまたせ。」



「ん。上、脱がねーの?」



パーカーを指差す木村くん。



「うっ、もう少しだけ……」



「そうか、でも暑くねーの?」



「だっ、大丈夫!
それより、木村くんは着替えないの?」



「うん、めんどくせーし。」



ふーん、なんかもったいないなぁ。せっかくの海なのに。



「1人で遊んできたら?俺は見てるから。」



ニヤリと笑って意地悪な顔をする木村くん。



「や、やだよ!そんなの!」




「ほら、行ってこいよ。念願の海だろ?」



まわりはカップルや、大人数で海で遊んでるのに……。



その中で1人で遊ぶとか、無理だよ!
てか、虚しすぎるでしょ。