「なっ!」



「だってあんたわかりやすすぎだし。顔に書いてあるわよ。

あと、嫌われないから大丈夫よ。」



「でもっ、木村くん、Sだし……」



そう言って思い浮かべるのは木村くんの意地悪そうな笑み。



「そんなの関係ないわよ。いつも消極的な自分の彼女が急に積極的になったら誰だってドキドキするわよ。」



「そうかな……」



私からキス……できるかな?


ううん、やるんだ。



「私、やってみる。」



「ん、頑張って。」



私から……


想像するだけでドキドキしてしまう。



でもまぁ、とりあえず水着が買えたからいいや。