「っていうか、それよりっ!」



木村くんはそう言って私に駆け寄る。



「大丈夫か?このバカに何もされてねぇか?」



「へ?私なら大丈夫だけど……」




すると木村くんは私を抱きしめた。



「よかった。部屋に男と2人きりだったから、襲われてないか心配だった。」



え……。


木村くん、それ本当?心配してくれたの?ありがと。




「はぁ?さすがの俺でも親友の彼女なんてとらねーよ。」



信用ねぇな。そう言いながら文句を言っている村田くん。